1. 先生って安定してる?私が体験した「隠れ自腹」のリアル

こんにちは!元小学校教師の、「りりいのママ」です。
皆さんは「小学校の先生」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?ママ友たちとお茶をしていると、「先生って公務員だからお給料も安定していてうらやましい!」「ボーナスもしっかり出るんでしょ?」なんて、よく言われるんです。確かに、職業としての安定感はあるかもしれませんし、ありがたいお仕事です。
でも、実はその裏で、世間の皆さんが全く知らないような「お金の苦労」が隠されているってご存知でしたか?
今日は、私が現役時代に見てきた、学校現場の「ヤバすぎる裏話」をこっそりお話ししたいと思います。
まずは、日々のちょっとしたお話から。先生って、実は日常的に「小さな自腹」を切りまくっているんです。例えば、テストで100点を取った子どもに貼ってあげるキラキラのご褒美シール。クラスの掲示板を季節ごとに可愛く飾るための画用紙や色紙、ちょっとしたイベントで配る景品や折り紙、図書コーナーに置く本…。これらって、実は学校の経費で落ちないことがほとんどなんですよ。
「子どもたちの喜ぶ顔が見たいから」「クラスを楽しくしたいから」と、先生たちは休日になると100円ショップや文房具店に通い、自分のお財布からお金を出してクラス運営のアイテムを買っています。数百円、数千円のことなので「まあ、いっか」と金銭感覚が麻痺してしまうのですが、チリも積もれば山となりますよね。
でも、こんな「プチ自腹」は、これからお話しするエピソードに比べたら、本当に可愛いものなんです。学校という場所には、時には先生の生活を脅かすような、恐ろしい「自腹の罠」が潜んでいるんですから。
2. 血の気が引く音…卒業アルバムの修正はまさかの自己負担!?

学校の先生が最も神経をすり減らす業務のひとつ、それが「卒業アルバムの作成と確認」です。
一生の思い出に残る大切なアルバム。子どもたちも、そして親御さんも、出来上がるのを本当に心待ちにしていますよね。だからこそ、先生たちにかかるプレッシャーは尋常ではありません。何百人という児童の名前の漢字に間違いはないか、写真の掲載回数に極端な偏りはないか、お休みしてしまった子の合成写真は不自然じゃないか…。夜遅くまで職員室に残り、同僚とダブルチェック、トリプルチェックと、目を皿のようにして確認作業を重ねます。
それでも、人間ですからどうしてもミスが起きることはあります。これは私が直接経験したことではないのですが、別の学校の先生から聞いた、本当に背筋が凍るようなお話です。
ある年の卒業アルバムで、なんと児童の名前の漢字を間違えて掲載したまま、印刷に回って完成してしまったそうです。納品された真新しいアルバムを開き、その間違いに気づいた瞬間……想像しただけで、こちらまで血の気が引いてしまいます。
「どうしよう、間違えてる……」 「これ、一生残るものなのに。ごめんなさい……」
ミスに気づいた先生の頭の中は真っ白になり、背中からは滝のような冷や汗が止まらなかったそうです。一生の大切な思い出に傷をつけてしまったという子どもへの申し訳なさと、「これからどう対応すればいいんだろう」という恐怖。もう、どうしようもない絶望的な感情に包まれたと聞きました。
そして、さらに恐ろしいのはその後の対応です。ミスがあった場合、当然ですが「修正」をして配り直す必要があります。シールを貼って誤魔化すわけにはいきませんから、学年の子どもたち全員分を作り直すか、大規模な修正作業を業者にお願いすることになります。
その莫大な費用、一体誰が払うと思いますか?
……そうなんです。驚くべきことに、そのミスをしてしまった先生が「全額自腹で」負担するケースがあるんです。金額の詳細は伏せられていましたが、何十人、何百人規模のしっかりした装丁のアルバムです。少し考えただけでも、目眩がするような恐ろしい金額になることは想像がつきますよね。
3. なんで先生が?「プール事件」で気づいた理不尽なシステム

卒アルのミスで多額の自腹を切らされる。これだけでも十分ショックな話ですが、実は学校現場には他にも「えっ、それも!?」と耳を疑うような自腹エピソードが転がっています。
例えば、よく耳にするのが「プールの水出しっぱなし事件」です。ある夏の暑い日、プールの授業や清掃の後に、水道の栓をうっかり閉め忘れてしまった先生がいたそうです。そのまま水は一晩中、あるいは週末をまたいでジャージャーと流れ続け……翌週、水道メーターを見て大パニック。請求された水道代は、なんと先生の月給が丸々吹っ飛んでしまうような、とんでもない金額だったそうです。
でも、この数々のエピソードを聞いて、私は単に「気をつけてよ〜」とは思えませんでした。話を聞くたびに、「なんで先生個人の自己負担になるの!?」という強い違和感と憤りが湧き上がってきたんです。
もちろん、ミスをしたこと自体の責任はあります。反省もすべきです。でも、何十万円、時にはそれ以上という、個人の生活が破綻しかねない金額を、一人の教員にポンと背負わせるシステムは、どう考えてもおかしいと感じませんか?
会社員の方なら、業務中の過失に対しては会社が加入している損害保険がカバーしてくれたり、組織として対応するのが一般的だと思います。故意にやったわけでもないのに、全額自腹で賠償させられるなんて稀ですよね。
なのに、なぜか学校という場所では「教員個人を守ってくれる保険やセーフティネット」が十分に機能していないんです。「個人の責任は、個人の財布で取る」という、あまりにも冷酷で古い体質が残っている。一つのミスで生活が苦しくなるかもしれない綱渡りの状態で、先生たちは毎日プレッシャーと戦いながら黒板の前に立っているんだと、この時に痛感しました。
4. 先輩になっても救えないもどかしさ。裏側を知ってほしい

教員として経験を積み、後輩の先生たちを指導する立場になっても、この「理不尽なシステムへのモヤモヤ」はずっと私の心の中に重くのしかかっていました。
毎日一生懸命に子どもたちと向き合っている可愛い後輩たち。もし、彼女たちが卒アルのチェックミスをしてしまったら。もし、忙しさに追われてプールの栓を閉め忘れてしまったら……。
一緒に頭を下げて謝ることはできます。仕事のフォローもできます。でも、「大丈夫、お金のことは心配しなくていいよ。私がなんとかしてあげる」なんて、さすがに言ってあげることはできません。システムの壁の前では、先輩であっても後輩を経済的な恐怖から守ってやれないんです。そのもどかしさと無力感は、教員生活の中で本当に辛いものでした。
私は今、「りりいのママ」として子育てに奮闘する日々を送っています。保護者の立場になってみて、改めて学校の先生方のありがたさを実感しています。
この記事を読んでくださった皆さんに、「先生って可哀想でしょ」と同情してほしいわけではありません。ただ、皆さんが当たり前のように通ってきた、そして今お子さんが通っている「学校」という場所で、先生たちがどれだけのプレッシャーと理不尽さを抱えながら、それでも「子どもたちのために」と笑顔で頑張っているか。その背景を、ほんの少しでも知ってもらえたら嬉しいなと思います。
もし今度、学校の先生とお話しする機会があったら、心の中で「いつも見えないプレッシャーの中、お疲れ様です!」とエールを送ってあげてくださいね。それだけで、先生たちは「また明日も頑張ろう」と思えるはずですから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


